自分の価値観でわかった気にならないこと。

キャリアコンサルタントとして、「自分の価値観でわかった気にならない」ことを常に意識しているグランマです。

カウンセラーは質問力が必要だと思う。
クライアントが言った言葉の本当の意味は何か?をクライアント自身が気づくために。

「不安です」は何がどんな風に不安なのか?

「コミュニケーション能力があります」はどのようにコミュニケーションを取っていくのか?そもそも…その人にとってのコミュニケーションとは何か?

昔、カウンセリングの先生から
「カウンセリングはクライアントの思い描くハンバーグ定食とカウンセラーの思い描くハンバーグ定食が一致しているかどうかを擦り合わせていくことが大事」
と教えてもらった。

クライアントが
熱々の鉄板にのったゲンコツハンバーグ
付け合わせはマッシュポテト
スープはオニオングラタンスープ
ご飯はお皿に盛ってある
これがハンバーグ定食だと思っている。

カウンセラーは
お母さん手作りのお皿にのったハンバーグ
付け合わせはブロッコリーと人参
スープはコーンスープ
ご飯はお茶碗でお箸で食べる。

ハンバーグ定食と言っても、思い描くものが違うと話がずれていく。
だからカウンセラーはクライアントのハンバーグ定食と同じものがイメージできるように質問していく。
そこで初めて共感できるのだと思う。

クライアントに寄り添うというのは、そばにいてずっと見守り、思いを引き出していく。
そしてその思いを細部まで同じようにイメージして共感していくこと。そして、そこからさらに深い質問をしていくことができるように。

これはカウンセラーに限ったことじゃなくても日常の会話でもイメージの擦り合わせは必要だと思う。

物事がうまく行かなかった時、
「え?だってあなたもこう思ってたんじゃなかったの?」
と言ったこと…ありませんか?

イメージを擦り合わせる前に自分の価値観で判断してしまうのです。

私はカウンセリング以外の時はよく…
「ぶっちゃけて言うとどんなこと?」
とか、
「そのこころは?」
とか…
「私はこう理解したけど合ってる?」
とかで聞いていく。

そのためには自分の価値観がなにか?を知っておく必要がある。無意識の思い込みまで、自分の意識化するのは難しいけれど…

なにか話が合わないなぁと思ったら、とことんイメージを合わせることをしてみるのもいいですよ。



グランマの相談室

キャリアコンサルタントとして、産業カウンセラーとして、市民レベルの応急手当インストラクターとして身近な疑問やお役立ち情報などを書いています。 日本ではほとんどない、 「日常相談ができるホームカウンセラーの確立」を目指しています。 日常は選択の毎日。悩むことも多いけれど自分で選択する力をつけることが大事。それを応援しています。

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